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モーラムのアイデンティ

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モーラムの「モーラムらしさ」、「アイデンティ」に関して考えてみた。 これは私個人の考察(というよりもどちらかというと勝手な感想)です。データを基にしていないのであしからず。 【音階の制限】 モーラムの楽曲は基本ペンタトニック・スケールで構成されていて使える音階に限りがある。 それが絶対的な原因ではないと思うが、モーラムを聴き慣れていない人からするとどの曲も同じに聴こえるらしい。確かに私も最初は似たような印象を受けた。ルークトゥンと比較するとメロディのバリエーションが明らかに少ない。 なんですが、イントロを数秒聴いただけで「モーラム来たーっ!」と思えるほどわかりやすいのがモーラムのアイデンティじゃないかと思う。 ลำแพนแทนใจ - บิว จิตรฉรีญา【OFFICIAL MV】 ※イントロのスローなパートから始まりノリの良いメインへ、そしてラップと続く安定のモーラム三部構成 【歌手の声質】 音階の制限や似たような曲調を乗り越えてモーラムでヒット曲を生み出すためには歌手の声質が重要になってくるらしい。 同じ曲でも他のシンガーによるカバーとチンタラー・プーンラープが歌うのでは一発で違いがわかる。サオノーイ・ペット・バン・ペーンのオン・インの人気が出たのもこの声質だという話を耳にしたことがある。あのような声を持つモーラム・シンガーは他には居ないと。 似ている曲調でありながら人々の耳に残る声、これもモーラム(シンガー)としての重要なアイデンティのひとつだと思う。 เวรกรรมผู้ใด๋น้อ - ยุ่งยิ่ง กนกนันทน์ Feat.Koru ICB x เจ้าป่า รักษ์วนา【OFFICIAL MV】 ※聞き分けの難易度が高いユンイン・カノクナンの曲、2番は似たような声質のジャオ・パ・ラクワナが歌っているがMVを観ないと違いがわからないという難易度が高い曲(だけどこのノリは大好き!) 【パターン化されたリズム】 モーラム(ラム・プルーン)の命はドラムだと思っている。場を盛り上げるも盛り下げるもドラマーの力量次第。そしてリズムもパターン化されていて、聴衆もそれを楽しんでいる感じ。 私がモーラムに惹かれた理由のひとつはステージにおけるドラムの役割が大きいと感じたから。そしてめちゃくちゃおかずが多くて聴いていてもMVを観ていても楽しい! このリ...

闇に葬り去られたモーラムの大ヒット曲

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ロケット・フェスティバル(ブン・バン・ファイ)に興味が湧き、Googleしていくうちにヤソートーンの名前を良く目にするようになった。当時はそれがどこにあるのかも、フェスティバルがいつ開催されるのかもわからなかったが、ヒントになりそうなYoutubeを必至で探した。 すると巨大なガマガエルのような建造物をバックに若い女性歌手がブン・バン・ファイを歌っているMVを見かけ、スクリーンショットを撮りGoogleで画像検索をしたところ、それはヤソートーンにあるパヤーテン・パークのパヤー・カンカーク博物館であることがわかった。 そしてそのMVはピムラダ(พิมพ์ลดา แสงทอง)が歌う「ホイ・ジャイ・バン・ファイ・セーン(ฮอยใจบั้งไฟแสน)」という曲だった。 ※MV撮影の様子、後に大騒動になるがTokyo Musicのティティウット・ヴァルーン氏(通称フィンランドの村長)も映っている ピムラダの歌も素晴らしく、また巨大ガマガエルも印象的ですぐに私のお気に入りの一曲になった。またこの曲(MV)の存在がアメリカからヤソートーンまでロケット・フェスティバルに参加する強いモチベーションにもつながった。 実際に2024年の5月にヤソートーンでロケット・フェスティバルを体験した際には、ピムラダはヤソートーンの出身であり、歌詞に地名が出てくることもありヤソートーンのテーマ曲ではなかろうかと思うほどあちこちで繰り返し再生されていた。 ところが2025年の5月に開催されたロケット・フェスティバルでは一度も耳にすることがなかっただけでなく、YoutubeのMVすらも見当たらなくなっていることに気づいた。調べていくと著作権の関係で所有者であるTokyo Musicから2025年3月に削除するよう通達があったようだ。 2023年の11月頃にリリースされ、2025年3月の時点でYoutubeの再生回数は4200万回を超えており、すでに大ヒット曲かつ歴史に残る名曲であったにも関わらずだ。 なぜそんなことが起こってしまったのか。それはフィンランドの村長と妻であるプラウプラオの破局がきっかけとなり、ピムラダがTokyo Musicを離れプラウプラオ側についていったことでホイ・ジャイ・バン・ファイ・セーンの権利をすべて失ってしまったことが原因だった。 ※4200万回再生のYoutubeからの収...

ピン(Phin)が欠かせないイサーン音楽

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モーラムだけでなくイサーン音楽で欠かせない楽器がピン(Phin)である。 イサーンのパレードでは 踊り手 楽隊(と移動スピーカー) ナーガの山車 が1つのチームとなるのが標準的であり、楽隊には必ずピン奏者が含まれている。 ล่าสุด!! ทดสอบเสียงก่อนแห่ (กลองยาวเพชรดอกคูณ) แห่ผ้าป่าสามัคคี บ.โนนสว่าง อ.โพธิ์ชัย 13/10/65  ぱっと見た印象だとウクレレかなと思うかもしれないが、フレットを見てもらえればそれが全く異質のものだと理解することができる。ギターのフレットと比較するといくつも間引かれているのだ。おそらくこれはモーラムがペンタトニック・スケール縛りになっていることが原因ではないかと思う。おまけに2弦ないしは3弦しかない。 またヘッドの先に龍のようなものが取り付けられているが、あれはナーガという蛇神であり、パヤ・テーンに最期の一撃を加えて雨を降らせる約束をするきっかけになったのもナーガだったりすることからタイでは守護神として人気がある。 元ギター奏者としてピン(ピン・バンド)の面白いところは脳内中毒になりそうなシンプルで回帰的なフレーズだ。 กิ๊ฟน้อย พนมไพร บันทึกการแสดงสดเดี่ยวพิณ ประเพณีบุญบั้งไฟล้านบ้านบุ่งเลิศ ณ วัดโพธิ์ศรีชัย ปี 2567 ※彼女の師匠は故トンサイ氏   ฟังเพลินๆ ลายพิณ ทองเบส ทับถนน หลานแท้ๆ คุณพ่อทองใส ทับถนน ※故トンサイ氏のお孫さんも人気が高いようだ  ピンではないが映画「地雷を踏んだらサヨウナラ」の中でバンドがエレキギターで「回帰的な」演奏をしているシーンがあり、ピンの演奏を見て国こそ違えども同じインドシナ地域で似たような音楽文化があるのではと思ったりもしている。 ピンの権威、故トンサイ氏の時代から現在まで様々なピン・バンドがあるようだが残念ながら追いかけていない。唯一日常的に聞いているのはJoey Phuwasitだ。曲は現代風なイサーン音楽だが、その中でのピンの使い方が絶妙に上手い。MVでもそれを観ることができるが、その真価を感じることができるのはライブだろう。機会があれ...

ピン(Phin)の巨匠トンサイ氏

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ピン(Phin)はモーラムやイサーンミュージックには欠かせない楽器ではあるものの、そのルーツなどにはあまり興味がなかったが、Joey Phuwasitのかっこよいピンさばきを見てわらわらと所有欲が湧いてきた。 米国Amazonで購入できそうな感じではあるもののイカしたデザインのものが見つからず、とはいえシャレではないがピンからキリまでいろいろあるのでまずはいろいろ調べることにした。そこでたどり着いたのがピンの巨匠トンサイ氏だった。そしてこの映像がピンを理解する上で大変に役に立った。  อ.ทองใส ทับถนน+แจ๊ค วงฟลาย รายการคุณพระช่วย ※トンサイ氏出演ピンとギターの共演  良い音出すピンの材料はジャックフルーツの木と言っているがこれは冗談のようで、バギーウッド(Buggy Wood)が良いとのこと。それが何の木なのか私にはわからない、、。 そして(かつて)弦は自転車のブレーキ用のワイヤーを解いたものだそうで、確かに他のトンサイ氏の映像を観るとよれよれの弦が映っていることがある。 ピックもとても鋭利な形のものを利用しているようだ。 そして次のビデオで驚いたのが、トンサイ氏のピンはフレットが可動式であることだ。4番目のフレットを曲のベースコードに合わせて動かしているようだ。おまけにやや斜めに取り付けることで絶妙な音を醸し出している。正直これには驚いた。 อ.ทองใส ทับถนน สอนลูกศิษย์ ※トンサイ氏のピンはフレット可動式(笑)  そして最後はトンサイ氏がピンを制作している映像。 ボディーとネックの一体型で、原木から切り出したあとに音を共鳴させるための空洞を削り出している。(もしかしてヘッドの先のナーガーまで一体化している?)おまけにピンごとにフレットの位置が違ったりするので謎が多い。 そんな謎の多いピンではあるが、いったんトンサイ氏の手に渡ると時には単音、時には和音、微妙な音程のずれによるうねりなど生き生きとした音色を奏で始める。 อ.ทองใส ทับถนน สอนทำพิณ  最近のピンはギターと同じような作り方をしているようで、フレットも可動式ではなく標準化されているようだ。(トンサイ氏のピンとは明らかに違う)いつかイサーンで購入したい。

ノン・チェリー(เชอรี่ ภัทรธิดา)の動向

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モーラム楽団サオノーイ・ペット・バン・ペーンのボス・ジョーの姪、かつては楽団にも所属していたことのあるノン・チェリー(เชอรี่ ภัทรธิดา)。昨年はモーラム・アイドル・シーズン2にもボス・ジョーと同じ赤チームで参加していたが、その後はSNS活動を続けつつも大きな動きは見受けられなかった。 Youtubeのタイムラインにノン・チェリーのサムネイルがあったので動画を観たところ、どこかのバンドに加入したということがわかった。 どうやらMorlam Nu Phawisitsinに加入したようだ。(どのようなバンドなのか私には情報がありません) 昨シーズンもバンドには所属するも、健康状態を理由に脱退していたようで、コメントを見ていても応援の声と「大丈夫か?」と心配する声が入り混じっている。 時折SNSで配信されるLiveを見ていても顔面神経痛のような症状が見受けられるので、通年でバンドを続けられるかどうか疑問でもある。 実力は抜群なのだけど、どうも安定しないノン・チェリー。早くボス・ジョーのペットバンペーンに戻れるよう、来シーズンの安定した活躍に期待したい。

パスポートをオンラインで更新

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有効期限まであと半年ちょっとになり、日本を含めて直近で国外に出る必要がありそうなのでちょっと早めにパスポートを更新することにしました。 米国国務省の ウエブサイト を確認すると、 郵送での申請 オンライン申請 の二通りを選ぶことができますが、所要時間は4〜6週間、費用はパスポートブックのみだと$130という条件は郵送もオンラインも同じ条件だけど、郵送の場合は写真を同封する必要があり、写真を撮りに行くのが面倒だったのでスマホ撮影OKなオンライン申請をすることにしました。 写真を除けば手続きは至って簡単、常日頃からLogin.govにアクセスしている方であれば30分もあれば費用の支払いを含めて申請は完了してしまう。一番面倒だったのが写真で、手続きを行ったのが夜だったので、白い壁のあるところでカメラ用のライトを集めて5600Kでライトアップさせ、三脚にスマホを固定して撮影するというセットアップに少し時間を要しました。(ライトと三脚を持っていてよかった笑) その翌日には「申請は受領しました」という通知が届き、さらにその翌日には「Approveされました」との通知と共に郵送用のトラッキング番号が送られてきました。 最終的にパスポートを受領したのは申請してから9日後でしたので、「4〜6週間」もかかりませんでした。 10年も経つといろいろテクノロジーが進化していて、偽造をしにくい技術があちことに盛り込まれているようで、パスポートの中にいろいろ説明がありました。 あと10年はこれで大丈夫!

生存競争が激しいモーラム

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ここは私個人の考察です。データを基にしていないのであしからず。 モーラムで生計を立てるのも簡単ではなさそうだ。歌手として生き残るだけでもとても大変のように見える。その難しさを書き出してみた。 【音階の制限】 モーラムの楽曲は基本ペンタトニック・スケールで構成されており使える音階に限りがある。それが絶対的な原因ではないと思うが、モーラムに熟知していない人からすると全て同じに聴こえるらしい。(確かに私も最初は似たような印象を受けた) そういった制限を乗り越えてヒット曲や人気歌手を生み出すのは並大抵の努力では実現できなさそうだ。運もあるだろう。 【歌手の声質】 音階の制限や似たような曲調を乗り越えてヒット曲を生み出すためには歌手の声質が重要になってくるらしい。同じ曲でも素人が歌う場合とタイ・オラタイが歌うのでは一発で違いがわかる。サオノーイ・ペット・バン・ペーンのオン・インの人気が出たのもこの声質だという話を耳にしたことがある。あのような声を持つモーラムシンガーは他には居ないと。 【活動の場】 おそらくモーラムアーティストには以下のような活動の場があるのではないかと思う。 マネージメント会社所属(GMMのような大手レーベルなど) モーラム楽団所属(サオノーイ・ペットバンペーンなど) 独立系(モーラム・インディー系) フリーランス(例のSNS配信者のようにイベントに呼ばれて歌うケース) どこに所属するかによって収入も大きく異なるのではなかろうか。 GMM史上最年少で契約したベル・ニパーダは長い間可愛がられているようで、同じGMM所属のタイ・オラタイやアン・オラディーと共演したりなどしているが、あまりステージ活動を行っているようには見えず収入源がどこにあるのかわからない。 モーラム楽団に所属していると基本の給与に加えて出演する各地でFC(ファンクラブ)からのお捻りをもらうことができる。ただしFC基盤が脆弱だと全くもらえない、もらえても少額ということもある。 一方で人気の高いラムヤイ・ハイトンカムは「ステージ一本」という印象で、モーラム楽団ではなく単独でステージに出演している。 【アーティストの層】 イサーンの各地域にモーラムを習う教室(学校?)があり、たくさんの子どもたちがそこで日々モーラムを学んでいるらしい。つまり(超スーパースターを除き)Replacementはいくらでも...