モーラムのアイデンティ
モーラムの「モーラムらしさ」、「アイデンティ」に関して考えてみた。
これは私個人の考察(というよりもどちらかというと勝手な感想)です。データを基にしていないのであしからず。
【音階の制限】
モーラムの楽曲は基本ペンタトニック・スケールで構成されていて使える音階に限りがある。
それが絶対的な原因ではないと思うが、モーラムを聴き慣れていない人からするとどの曲も同じに聴こえるらしい。確かに私も最初は似たような印象を受けた。ルークトゥンと比較するとメロディのバリエーションが明らかに少ない。
なんですが、イントロを数秒聴いただけで「モーラム来たーっ!」と思えるほどわかりやすいのがモーラムのアイデンティじゃないかと思う。
【歌手の声質】
音階の制限や似たような曲調を乗り越えてモーラムでヒット曲を生み出すためには歌手の声質が重要になってくるらしい。
同じ曲でも他のシンガーによるカバーとチンタラー・プーンラープが歌うのでは一発で違いがわかる。サオノーイ・ペット・バン・ペーンのオン・インの人気が出たのもこの声質だという話を耳にしたことがある。あのような声を持つモーラム・シンガーは他には居ないと。
似ている曲調でありながら人々の耳に残る声、これもモーラム(シンガー)としての重要なアイデンティのひとつだと思う。
【パターン化されたリズム】
モーラム(ラム・プルーン)の命はドラムだと思っている。場を盛り上げるも盛り下げるもドラマーの力量次第。そしてリズムもパターン化されていて、聴衆もそれを楽しんでいる感じ。
私がモーラムに惹かれた理由のひとつはステージにおけるドラムの役割が大きいと感じたから。そしてめちゃくちゃおかずが多くて聴いていてもMVを観ていても楽しい!
このリズムもモーラムがモーラムらしいアイデンティのひとつだと思う。
【音のデカさ】
モーラムの重要なアイデンティのひとつが尋常ではない「音のデカさ」だと思う。
これはMVを観ているだけの人やストリーミングを聴いているだけの人には伝わらないが、いざモーラム楽団やイベントで「生モーラム」を体験すると一発で理解することができる。とにかく音がでかい。小さな音で演奏しているモーラム楽団をみかけたことがない。ヘビメタのライブを何度も見に行ったことのある私でもモーラムの音のデカさはいまだかつて体験したことが無いレベルのものだった。耳ではなく、心臓に振動が直接伝わるくらいの重低音には度肝を抜かれた。
などなど、総じて言えることが「モーラムはロックに近い」のではないかと。かつてNWOBHM(New wave of British heavy metal)では様式美が重視され、その対極にあったライトな感じのNWOAHM(New wave of American heavy metal)との違いが良く議論されていたが、モーラムではモーラムなりの様式美というものがあり、それがあるからこそ人々を魅了しているのではと感じている。
はい、私もすっかり魅了されてしまった人のひとりです。そしてヘビメタもNWOBHM派閥でした笑
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